オーストラリアで生のなめくじを食べた男性が、死亡したというニュースを見かけました。
なめくじは意外と知られていない、でも知る人は知っているとても危険な生物なのです。
ここでは、なめくじに潜む寄生虫の危険性や、なめくじ同様、注意が必要な生物についてまとめました。
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オーストラリアでなめくじを食べて死亡
(CNN) オーストラリアのシドニーで、仲間たちと飲んでいる最中にふざけてナメクジを食べた男性が、寄生虫に感染して1年以上も昏睡(こんすい)状態に陥り、全身がまひして死亡した。(中略)その後、バラードさんは身体に力が入らなくなって両足の激しい痛みを訴えるようになった。医師はこの症状について、ナメクジに寄生していた広東住血線虫が原因だと診断した。(中略)バラードさんは間もなく昏睡状態に陥って、420日間、意識が戻らなかった。ようやく意識を回復しても、体がまひして自力で食べることも、ほとんど動くこともできず、24時間介護が必要になった。(CNNニュース)
恥ずかしながら、そこらへんにいるなめくじがここまで危険だったとは知りませんでした。
小さいころは、なめくじを観察したりと割と身近にいたので、身震いしてしまいます。
とはいえ、さすがに生でなめくじは食べないでしょ!とも思います。
420日間も昏睡状態のすえに死亡するって、苦しみが半端ないですよね…。
じわじわ蝕んでいく感じが、読んでいても耐え難いです。
ナメクジ怖い😵
子供とかふざけて食べそうやん( º口º )〣ふざけてなめくじ食べた男性死亡、寄生虫で昏睡とまひ 豪 https://t.co/HWk7XLA1iY @cnn_co_jpより
— マリブ (@himi510) 2018年11月6日
これ本当に怖い。
ノリで悪ふざけとかありまくりなこと。
些細な誰も傷付けない悪ふざけで人生がこんなに変化してしまうなんてナメクジ食べてこんな事が起こり得るなんて知らなかった。
子供に教えていった方が絶対いい!なめくじ食べた男性死亡昏睡とまひ 豪 https://t.co/TVT28osdgd @cnn_co_jp
— Bar 空-urue- (@urueaya) 2018年11月6日
大人がわざわざ生なめくじなんて食べないと思いますが、子どもは確かに心配です。
死因となった寄生虫の危険性
今回、なめくじを食べて死亡した男性の死因は、ナメクジに寄生していた広東住血線虫(カントンじゅうけつせんちゅう)だったそうです。
広東住血線虫って?
あまり聞きなれないですが、広東住血線虫は寄生虫です。
この広東住血線虫という寄生虫は、ネズミ(ドブネズミ)の体内で寄生します。
ねずみの体内で卵を産み、便として排出されたのち、中間宿主としてなめくじに寄生するんです!
そのなめくじをまたネズミが食べて繁殖していくようです。
極東、東南ア ジア諸国、オーストラリア、太平洋諸島、アフリカ、インド、インド洋の島々、カリブ海の島々、北米などに広く分布しているので、海外旅行者が増えている現代では、決して他人ごとではないですよね。
実際に日本国内での感染例は14例ほどあり、死亡した例は1例あるそうです。
広東住血線虫症の症状は?
広東住血線虫症になると、今回のように、昏睡状態になり最悪の場合、死に至るケースもあるということでとても恐ろしいですよね。
ほかにも
- 発熱
- 激しい頭痛
- 嘔吐
- 脳神経麻痺
- 筋力の著しい低下
- 知覚異常
- 四肢の疼痛
- 運動失調
- 失明
など、日常生活に支障をきたすような重い症状がでます。
2~3週間ほど症状が続いたのちに治癒することが多いようですが、てんかんの後遺症が残ったり、今回のように死亡することもありえます。
参照:国立感染症研究所「広東住血線虫症とは」
触った手が粘膜に触れただけでもアウト!
今回のように生では食べないから大丈夫と思っているかもしれませんが、実はなめくじを触った手が粘膜に触れただけでも感染するそうです!
これがどういうことかと言いますと、なめくじを触った手で鼻がかゆくて擦っただけで感染するということ。
なめくじを触ったあとは、しっかりを手を洗う必要があるんです。
もうこの感染力といい、殺傷力といい、なめくじ怖すぎませんか…。
もうすこし身近な話題にしてもいいような気がします。
カエルやカタツムリも要注意!
今回はたまたまなめくじが例でしたが、カエルやカタツムリにもこのような寄生虫が潜んでいるので、とっても危険なんです。
今の学校事情は知らないですが、平気でカタツムリやカエルを飼育していましたから、子どもたちにとってもより身近な生物ではないでしょうか?
カタツムリなんて、普通に捕まえて遊んだ記憶がありますが、当時の私はそんな危険性知る由もなかったです。
寄生虫が潜んでいる可能性のある危険な生物
- カタツムリ
- ナメクジ
- 淡水エビ
- 淡水カニ
- カエル
最近ではカエルのからあげや、エスカルゴがレストランのメニューになっていることも少なくないですね。
調理されていれば寄生虫の危険はないのですが、生・生やけには注意しましょう。
また手で触れる機会があったら、かならずしっかりと手を洗ってくださいね。
またオーガニック野菜なども、もしかすると一度くらいは触れている可能性もあるので、十分に洗いましょう。
まとめ
オーストラリアの男性が、なめくじを食べて死亡したニュースで、なめくじの恐ろしさが話題になりました。
ここではなめくじに潜む寄生虫の危険性や、そのほかに気を付けるべき生物についてまとめました。