1月って、日本の伝統的な文化がたくさんつまった月ですよね!
そのなかのひとつに【鏡開きの日】があります。
ここでは、あらためて鏡開きってそもそもなにか、鏡餅を食べる意味、いつなのか、やり方やルール・禁止事項についてまとめました!
日本人でありながら、意外と知らないことも多いので、チェックしてみてください^^
Contents
鏡開きってなに?鏡餅を食べる意味は?
鏡開きとは、お正月に神様や仏様にお供えしていた鏡餅を食べやすい大きさに切り分けて、食べる慣習のことです。
お正月のあいだは、鏡餅に年神様が宿るといわれています。
年神様が宿っていた鏡餅をいただくことで、その力を授けてもらい、1年間無病息災で過ごせるというわけです。
そのため、鏡餅を片付けるのではなく、食べてこそ意味があるということですね!
鏡開きの由来
なぜお餅開きではなくて、鏡開きなんだろうと思いませんか?笑
そもそも鏡は、昔は神様が宿るものだとされており、神事によく使われていました。
神器のひとつである鏡をかたどったものが、鏡餅であるといわれているようですね。
また神様が宿っている鏡餅を「割る」というのも、縁起が悪いので「開く」と表現し、鏡開きというんだとか。
鏡餅自体は平安時代から存在していましたが、鏡開きが習慣になったのは江戸時代の初期ごろだといわれています。
2021年の鏡開きはいつ?
鏡開きの日は、毎年同じです。
松の内を1月7日までとする関東地方では11日に、松の内を15日とする関西地方では15日または、20日に鏡開きを行う場合が多いです。
ただし京都においては1月4日に鏡開きがおこなわれるようですね。
松の内のあいだは、門松を飾り年神様を家に迎え入れ、鏡餅に年神様が宿っていると考えられていたそう。
そのため鏡開きは、年神様のいなくなった松の内の後におこなうのが、一般的です。
- 関東地方やその他の地方:11日
- 関西地方:15日、あるいは20日
- 京都:1月4日
関東と関西で鏡開きの日が違う理由
もともと、松の内は1月15日とされていたため、鏡開きは1月20日におこなわれていました。
しかし江戸幕府、三代目将軍の徳川家光の月命日である20日に鏡開きをおこなうことを良しとしなかったために、関東地方では1月11日に変更しました。
年神様が宿っているのに、鏡を開くのは神様に失礼だろうということで、この地方では松の内を7日に変更しているんですね。
11日だったり、15日、20日だったりするのは、こういった理由が背景にあるみたいです。
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鏡開きのやり方・ルール・禁止事項
最近では、パックに入った鏡餅が売られていて、すでに小分けになっているものも多いですよね!
そういったものは、取り出して調理して食べるだけです。
従来はお餅をそのまま飾っていたために、お餅は乾燥してカチカチに硬くなっています。
これを小分けにして、みんなで食べるのが鏡開きの醍醐味なんですよね、本来は。
ここでは従来の鏡開きのやり方を紹介します。
鏡開きのやり方
準備するもの
- 新聞紙
- タオル
- 濡れふきん
- 木槌
木槌がない場合は、金づちやすりこぎで代用してかまいません。
ただし、刃物は絶対に使わないようにしましょう!
床でやるのか、机の上でやるのかは各家庭によると思いますが、タオルと新聞紙を敷いたうえでおこなえば、机や床を傷めにくく、お餅の破片が砕け散ったとしても後処理がラクですよ。
- 宿っていた年神様に感謝の気持ちを捧げながら、鏡餅を下げる
- 表面についたほこりやカビを、かたく絞った濡れふきんで払い落とす
- 木槌で「よいしょ~」と掛け声をかけながらお餅を割る
鏡開きのルール・禁止事項
上でも触れましたが、お餅を割るときに刃物を使うのは、絶対禁止です。
鏡開きはもともと武家から始まった行事なので、刃物を使うことは切腹を連想するため、縁起が悪いとされています。
どうしてもお餅が割れないからといって、包丁を使わないように気をつけましょう。
ただ、これが予想以上にお餅がかたいんですよね・・笑
どうしても硬くて割れないときの対処法
長い時間、空気にさらされたお餅は本当にかたいんですよね。
渾身の力でお餅をたたいても、割れないという話はよくききます。
そんな場合は、
- 餅を半日ほど水に漬ける
- 耐熱容器に入れてラップをして電子レンジで加熱
- やわらかくなってから餅を手でちぎる
と、刃物を使わずに小分けにできますよ。
ただしお餅が熱いので、やけどに気をつけましょう。
なら、最初からレンジでチンするわって聞こえてきそう…
伝統をつなぐという意味でも、鏡開きの意味を子どもに教えながら、昔からの習わしに従っておこないたいですね^^!
まとめ
ここでは鏡開きはいつなのか、鏡餅を食べる意味、鏡開きのやり方や、ルール・禁止事項、由来を解説しました。
小さいころは、鏡開きはおしるこを食べる日だと漠然と思っていましたが、調べてみると日本の文化は深いんだな~と思います。