自然・動物

なぜマンモスを復活させるの?近大の研究成果はすごいけどネットでは賛否両論!

近畿大学の研究チームが2万8千年以上も前のマンモスの細胞核の動きを確認したことで、マンモス復活の一歩を踏み出したと発表がありました。

これにはロマンもあってワクワクする!という意見もありますが、命を操作する点で倫理的にどうなの?といった賛否両論でていました。

そして一番多かった疑問が、「マンモスを復活してどうするの?」「なぜマンモスを復活させるの?」といった意見です。

ここでは、マンモス復活についてネットの賛否や、なぜマンモスを復活させるのかについて紹介します。

近畿大学がマンモス復活構想に研究成果!

驚くようなニュースが飛び込んできましたね。

近畿大学の研究チームが、2万8千年も前のマンモスの細胞核(細胞の遺伝子情報をもつ重要な部分)が、動く姿を確認したそうです!

以下、ニュースからの引用です。

シベリアの永久凍土で2万8千年間眠っていたマンモスの化石から採取した細胞の核が「死んでいなかった」ことを、近畿大などのチームが世界で初めて確認した。

マウスの卵子に移植したところ細胞分裂直前の状態に変化。同大が目指す「マンモス復活」に向け一歩前進した。11日付の英科学誌電子版で発表した。

(中略)

近畿大によると、化石から細胞レベルの生命現象が再現されたのは世界初。

(中略)

近畿大の入谷明名誉教授は「長年取り組んできたマンモス復活に向けて、大きな一歩になりそうだ」と話している。(livedoorニュース

私のもつ、マンモスのイメージといえば、雪山をあるくけむくじゃらのゾウで、長い牙がはえている大きな生き物ってところです。

少し上の世代になると、漫画内でマンモスの肉を食べるという描写があるそうで、マンモスの肉を食べてみたいとロマンを持つ人もいるようですね。

私はといいますと…ドラえもんの映画で見た程度です…笑 あの縄文時代だか、旧石器時代かにいっちゃって、土偶と戦う感じの映画です笑。(分かる人います?)

だから、マンモスを見てみたいというロマンとかあまり分からないのですが、純粋に2万8千年も前に生きていた生物が、まだ息をしている生命の神秘にゾクゾクします。

25年前の朝顔のタネを母からもらって植えたら花がさいたときも、同じようなゾクゾク感がありましたけど、くらべものになりませんよね。

マンモス復活にネットでは賛否両論

近大のこの研究成果には、素直にすごいと思いますが、遠い昔に絶滅した生物の復活を現実的にとらえると、賛否両論あるようです。

まずはネットの意見を見ていきましょう。

賛成の意見

ロマンありますよね~!何万年も前の生き物が時空を超えてよみがえるなんて…!

そんな時代になったんだな…と思わされます。


マンモス、見てみたいですね。

絶滅した動物がかえってくるのは、うれしい気もします。

動物園で普通に飼育できるんでしょうか笑。

マンモスの復活に期待してしまいますね。

反対の意見

これは確かに一理あるんですよね。

命の誕生って神秘的なものじゃないですか…偶然と偶然が組み合わさってはじめて生まれるひとつの個性だと考えると、人間が必然的に操作していいのかなって思いますよね。

これも怖いですよね。

最近ウィルス性胃腸炎で苦しんだ私には、とても身に染みる意見です。

あと、自然の生態系も崩れやしないかなと心配ですね。

人間の傲慢は間違いないです。

どんな目的があったとしても、好奇欲にしても、人間の利益のためにやっていることに間違いはないでしょうね。

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なぜマンモスを復活させるの?

一番多かった意見が、マンモスを復活させてどうするんだ!という意見でした。

私も思いましたよ。笑

ジュラシックパークつくるの?動物園にいれるの?食用?などいろいろな意見がありましたが、マンモス復活を必死に研究する理由がありました。

なぜマンモスを復活させる必要があるのか、調べてみたのでここで説明しますね。

実は、マンモスの復活は近大だけでなく、ほかの国々でも進められている研究なんです。

数年前には、アメリカのハーバード大学の研究室が、「数年以内にマンモスを復活させる」と公表していました!

では、マンモスを復活させる目的はなんなのでしょうか。

それは、ズバリ!!地球温暖化防止・改善のためです!

意味わからないですよね?笑

なんでもマンモスが復活したら、マンモスの生息地域であったシベリアに放すつもりのようです(少なくともアメリカは)。

マンモスの復活で地球温暖化を防止!

マンモス復活と地球温暖化防止の関係がさっぱりですよね。

現在、シベリア地域には永久凍土という1年を通して凍っている地域があります。

現在、地球の温暖化はお決まりのテーマで、どんどん深刻化しています。

温暖化が進むことで、この永久凍土も溶けてしまうのは、目にみえていますね?

永久凍土が溶けて地表がでてくると、中で凍っていたバクテリアの関係で、膨大な量の二酸化炭素を放出してしまうそうなんです!

そうなると地球温暖化はより深刻化しますよね。

これを防ぐために、マンモスの復活が不可欠だそうで…。

寒い地域でも生きられる草食のマンモスが、生息することで土壌が改善され草原が保たれるという計画のようです。

草原が維持できれば、草原の下の地表温度は寒冷のままなので、永久凍土が溶けずに済み、きたる温暖化を防止できるという壮大な計画なんですって!

すごい…すごい…ですが、人間のエゴ度もすごい…。自業自得の温暖化のしりぬぐいを大昔のマンモスちゃんにさせるなんて

複雑な気持ちになります。

マンモス復活で地球温暖化を改善!

マンモス復活で、温暖化を防止するのは分かりましたが、改善も期待されているんです。

マンモスは、ああ見えて草食なのですが、やはりマンモスの食べる草がポイントのようですね。

イネ科の植物を好んで食べるようで、「マンモス・ステップ」ともよばれるようです。

このマンモスステップが復活することで、大量の草が大量の二酸化炭素を吸収してくれますよね。

そうすることで、温暖化の原因となる二酸化炭素を少しでも減らせると期待されているんだそう…。

なんだか、知りたくなかったですね…。

まとめ

近畿大学の研究チームが2万年以上も前の細胞核の動きを確認したことで、マンモスの復活へ前進したと発表がありました。

これにはロマンもあってすごいという意見もありつつ、やはり命に関わるテーマなので賛否両論でていましたね。

ここでは、マンモス復活についてネットの賛否や、なぜマンモスを復活させるのかについて紹介しました。

マンモスを復活させて、主食である草原が保つことで

  • 永久凍土層の温度を寒冷にたもち、温暖化を防止する
  • 二酸化炭素を吸収させ、温暖化を改善するため

地球温暖化は世界規模の大きなプロジェクトです。

日本の近畿大学も同じ指標をもって、研究していると考えていいのではないでしょうか。

最近、「ホモデウス」という本を読んだ私には、この人間の思考の流れは理解できます…。

ホモ・サピエンスからホモ・デウスになる、つまり神の領域に達している人間の行く末を書いている本です!

人間は傲慢なんですよね…どこまでも。このプロジェクトどのように進むのか、目が離せません!